★西野ジャパン、ポーランド戦戦術の賛否

 開幕前、日本では全く盛り上がっていなかったサッカーワールドカップ。日本チームの活躍などで話題満載です。

 

 ポーランド戦での戦術について賛否両論が出ております。今までも、引き分け狙いをするチームは存在したのだけれど、僅差負けを目指したチームは恐らく例がなかったのでしょう。

 国外では圧倒的に日本バッシング、日本国内でも残念がる人がそれなりの割合でいらっしゃるようです。

 

 観客はひいきのチームに結果だけでなく、感動も求めますから。

 

 確かに美しくはなかったし、子供には見せられないかな。決勝トーナメントぜひとも勝ってほしい。勝てばきっと評価する人も増えるはずです。

 

 ポーランド戦後、西野監督は選手たちに謝ったそうです。「ブーイングの中で戦わせて申し訳なかった」。これで、チームは改めて一つになったようです。西野監督のリーダーシップ力は間違いないでしょう。

 

 これ、もし、逆の立場であれば、日本人はどういう反応だったかな、と考えます。今、「素晴らしい選択だ」と言っている人のすべてが、セネガルを褒め称えはしないでしょう。

 

 2年ほど前によく似た事案がありました。関西(地区)大学ラグビーリーグ戦で、入替戦回避のため、負けている試合で負けを確定させるためにボールを外に蹴り出したチームがありました。得失点差で辛うじて上位に残ったのですが、「観客を無視したけしからんプレーだ。ラグビー人気に水を差す」などと非難され、この監督は辞めることになったはずです。

 

 甲子園での松井選手5連続敬遠事件はどうでしょうか?明徳義塾を庇う人は極めて少なかったことを思い出します。この時の明徳義塾を非難していた人がセネガル戦での戦術を容認するのはダブルスタンダードとなります。

 

 まあ、今回の件でいうと、少なくとも日本人であれば、本田選手の言う通り、理解してあげる、というのがスマートな姿勢なのかもしれません。

 

 そう言えばなぜか、次のベルギー戦のレフリー、3人ともセネガル人らしいです。FIFAは何を考えて人選したのでしょうか?