★スルガ銀行、シェアハウス投資向け融資の不正
シェアハウス投資・・・
不動産業者らが長期の家賃収入を約束し、会社員らをオーナーとして勧誘。その後、業者の経営が破綻して、オーナーも道連れ・・・銀行もグルだった?
昔はお金を持っている人にオイシイ話を持ち掛けて出金させる、のパターンでしたが、最近はお金を持っていない人にも借金させた上でそのお金を出させるが珍しくなくなってきました。
不動産投資は、昔からあるのはありましたが、資産に余裕のある方や投資に特別詳しい人たちだけの世界でした。
ところが最近は、一時期よりは減りましたが、自宅や会社、スマホまでに不動産投資の営業電話まあまあかかってきますもんね。
低金利時代の今、銀行利息や株式・投資信託等よりリターンが多いということで、不動産投資も選択肢の一つだと考える人もいるでしょう。ただ、丸ごと借金してまで投資して、ハイリスクを背負うことはお勧めしません。
土地を持っているのであればまだしも、ほぼ全額を借入でまかなうなんてオソロしすぎます。だいたい、優良物件なら電話勧誘しなくてもお客は寄ってくるはずですから・・・
中古物件でも良い物件は大手の投資信託銀行などが抑えて、自行の優良顧客にそのまま流しています。
例えば、その家賃保証してくれている不動産業者が倒産したら家賃保証はどうなるのか?とか、その物件内で事件などが起こり家賃相場が下がったらどうなるのか?などを考えると、一部屋から数部屋しか所有しないことのリスクがいかに大きいかはわかるはずです。
私の周りにも結構苦しんでいる人おります。最初の2年くらいは嬉しそうでしたが・・・
スルガ銀行はこの問題が起きるまで金融庁から「優良地銀」として褒められておりました。シェアハウス融資以外にもシニア向け融資など他行が手を出しにくい分野に目をつけたりしています。
そう言えば、都銀勤務の友人が言っておりました。「融資した顧客が5年間普通に元利払いしてくれたら、その後どうなっても全く責任は問われない」と。この都銀だけなのかもしれませんが・・・5年超将来に、保証協会に押し付けることを前提の仕事をする銀行マンも少なからずいるでしょう。
こういう企業体質って絶対変わりませんから。スルガ銀行、今後、どうなるでしょうね。
投資・・・簡単に儲かる投資なんてありませんよ。しっかり勉強して、全部スッてしまっても人生が終わってしまわない程度にマネーコントロールしましょう。
投資に限ったことではありませんが、こういうところで一番儲けているのは手数料収入を得ている連中だということだけは覚えておいてください。
そして、凡人は「労働が一番ローリスク・ハイリターン」だということを再認識いたしましょう。