★あおり運転、どう対処すれば?

 今年の6月のこと。ひとりの男が東名高速で進路妨害を繰り返した挙句、ご夫婦を死なせてしまう事故、というか事件が報じられています。

 

 この容疑者は、本件以外にも同様の行為を複数回行っていたようです。因縁をつける相手を探し、お金をせびることが目的だったのでしょう。

 

 運転中「あおり」に遭われた方は少なからずいらっしゃる、とネットにも書かれておりました。

 

 あおり運転には2種類あります。一つは今回のように相手を停車させたり、わざと追突させて因縁をつけるタイプ。お金目当ての場合もあるし、因縁をつけること自体を楽しんでいることもあるようです。

 

 もう一つは、被害者の単独事故を期待する「あおり」です。見ず知らずの人が事故して死傷することをストレスの発散に利用するという通り魔的行為でもあります。

 

 筆者も数年前「あおり」に遭いました。高速道路を通行中、下品な高級外車にピタリと後ろを付かれました。こちらは至って普通の性能の乗用車。後ろは高性能エンジンに加えて、相当なドライビングテクニックの持ち主。車間を開けようと速度を上げると、後ろも同じスピードで追走し、いつまでたっても数十センチの車間のままです。そして、隣のレーンに入ろうとしても、速度を少しでも落そうものなら接触してしまいそうな状況でした。 

 

 こちらの速度はとうとう150キロ毎時。

 

 「これ以上スピードを上げても無理」と判断し、アクセルから足を離し、惰性でジワジワと減速していきました。相手は面白くないのか諦めてものすごいスピードで去っていきました。

 少しでも運が悪ければ、料金所や他の車に突っ込んでしまったかもしれません。今考えても本当に恐ろしい体験でした。

 

 もしかしたら、単独事故で亡くなったとされる方が、実は「あおり」が原因ということも少なくないのではないでしょうか?

 

 警察関係者にお願いがあります。こういう目に遭った場合、相手が特定できないとしても、通報したり被害を登録する仕組みを作って頂きたいです。同じような行動を繰り返す悪人を社会全体として把握することが、悲劇を減らしていくことに繋がると思います。

 

 今回亡くなられたご夫婦のご冥福をお祈りいたします。