★阪大入試ミス30人追加合格へ、に思う

 阪大の対応に厳しい批判が寄せられています。遅くはなったけれども、間違いを認めて出来る限りの対応をされているところはそれなりに評価するべきではないでしょうか。

 

 昔なんて、入試問題ミスや採点ミス、合否処理ミス、山ほどあったと思いますよ。そして、そのたいていは闇に葬り去られたはずです。

 

 6月に外部から指摘されて即対応していたなら・・・7月から補講などで対応すれば、一年を無駄にする人もいなかったでしょう。このタイミングが、年月被害が出ないギリギリの時期でしたね。

 

 物理の専門家が複数人でチェックしてすり抜けてしまうなんてふつう考えられません。今回の事案を、「阪大理系教授村」体質改善の肥やしとしてほしいです。

 

 少し話がズレるかもしれませんが、ビジネス上の、特に内輪のミスは、あまり追い込まないようにするべきだと考えています。その気になれば隠ぺいできるミスの場合は特に、です。

 人間は許容範囲を超えて自分のミスを責められれば、自己防衛のために嘘をつく場合があるからです。(もちろん人にもよりますが・・・)

 

 少し前のことですが、作成した伝票がなくなることが続きました。証拠はないのだけれども、おそらく経理スタッフの契約社員がどこかに混ぜてしまったのではないかと。

 そんな時、どうしますか?「こちらは確実に提出した。そちらが紛失したのでは?」ときつく攻めますか?

 NO!「申し訳ございませんが、こちらでも探してみますが、もう一度、そちらでもチェックしてもらえないでしょうか?」と「特別に」丁寧にお願いします。そうすれば、たいてい、向こうから「ありました。すみません」となります。もし、相手を追い込めば、(当該書類を相手が自分の引き出しから発見したとしても、)黙って捨ててしまってなかったことにするかもしれません。(笑)

 

 目的は、極力本来あるべき状態に戻すことです。

 

 正論を述べ過ぎると皆がより不幸になる場合もあるのです。