★大学入試改革、大学入学共通テストへの移行は正しいのか?

 文部科学省が大学入学者の質を確保する等のために、現在の「大学入学センター試験」を2019年度で廃止し、2020年度からは「大学入学共通テスト」を実施すること決めました。

 はっきり言って、余計な改革をするなと言いたいです。

 何故、マークシートをそこまで毛嫌いするのでしょうか?確かにマークシートは不完全な知識でも正答してしまう等、欠点もありますが、これほど平等な採点方法はありません。
 記述力を問うのであれば、個別の二次試験で測ればよいのです。

 記述採点の平等性を担保するために、複数人で採点するそうですが、どこまで行っても、マークシート採点と比べて平等性では勝てません。ここで、それだけのお金をかける必要があるのでしょうか?文科省とベネッセは一体どういう関係にあるのでしょうか?

 さらにビックリ仰天なのは、英語に民間業者の検定試験を利用するところです。これこそ、不平等極まりないです。

 大手の英会話学校などは、自校舎を民間業者検定試験の会場として提供していますが、ある英会話学校などは、隣の人の肘が実際当たってしまう距離で着席させています。そして、実力以上の点数を取ったりする人が出てきているのです。

 こんな状況で民間業者試験を採用するのでしょうか?

 理想を追い求めるのはよいことですが、現場で何が起こっているのか、起こりそうなのかをしっかり把握して改革しなければ、受験生たちの努力は報われないこととなります。